造園道具

2026年05月03日 12:30
カテゴリ: ブログ

造園道具

造園の現場で使われる道具は、植物の命を扱う剪定道具から、空間を形作る道具まで多岐にわたります。
プロの職人が現場で欠かせない主要な道具をカテゴリー別にまとめました。
1. 剪定・整枝の道具
樹木の形を整え、健康を維持するために最も重要な道具群です。
• 剪定鋏(せんていばさみ): 太い枝を切るための基本道具。バネの力を利用して片手で切ります。
• 植木鋏(木鋏): 細い枝や芽を摘むための鋏。わらび手(持ち手が輪になっている)の形状が一般的です。
• 刈込鋏(かりこみばさみ): 生垣や玉散らしの表面を揃えるための、両手で扱う大きな鋏。
• 木挽鋸(こびきのこ): 鋏では切れない太い幹や枝を落とす際に使用します。
• 高枝切鋏: 手の届かない高所の作業に使用します。
2. 整地・土木・石工事の道具
庭の骨組みとなる「土道(どま)」や石組み、植栽の基盤を作る際に使用します。
• スコップ・シャベル: 穴掘りや土の移動に。剣先(尖ったもの)と角型を使い分けます。
• 鍬(くわ): 土を耕したり、平らにならしたりする際に使用します。
• レーキ・トンボ: 整地や砂利を平らにならす際に欠かせません。
• タコ(地突): 重機が入らない場所で、人力で地面を突き固めるための木製の道具。
• バール: 重い石を動かしたり、テコの原理を利用して根を浮かせたりする際に使います。
3. 測定・墨出しの道具(測る)
正確な勾配(水はけ)や配置を決めるための道具です。
• 水準器(レベル): 水平や勾配を確認します。
• 下げ振り: 柱や石が垂直に立っているかを確認します。
• 巻尺(メジャー): 距離を測ります。
• 水糸(みずいと): 高さや直線などの基準線を出すために張る糸です。
4. 運搬・その他の道具
• 一輪車(ネコ): 土砂や石、植物の運搬に。
• 三脚(脚立): 高所での剪定作業に。安定性の高い造園用の三脚タイプが主流です。
• 竹ぼうき・熊手: 仕上げの掃除や、落ち葉かきに使用します。
メンテナンスの重要性
造園道具、特に刃物は「研ぎ」が命です。
• 切れ味が悪いと樹木の切り口が潰れ、病気の原因になります。
• 使用後はヤニ取り(クリーナー)で汚れを落とし、油を差してサビを防ぐのがプロの基本です。
最近では、騒音対策や効率化のために電動バリカン(ヘッジトリマー)やチェーンソーもバッテリー式が普及していますが、繊細な仕上げにはやはり手道具の技術が光ります。

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